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本編
おかえりパンプス26 (1)
斎藤「同じ会社で働く
旦那の僕がいるのに2人が
浮気していたなんて
全然気づきませんでしたよ」

ははっと軽く笑う斎藤さんの
肩を夫は両手でつかむ

夫「ちが…っ!これはユイが
妄想でしゃべってるだけで」

斎藤「何を今さら
しらばっくれないでください
先週も僕が仕事でいない間に
エミと会ってたって
ユイさんから聞いてますよ?」

私の顔を見た後に
今度は助けを求めるように
エミさんの顔を夫は見る

斎藤「な、エミ?」

エミ「…私は、その
何も知らないから…
ね、ねえもう帰ろうよ?
お邪魔になっちゃうし」

エミさんは20分前に家に
着いた時からずっとこの調子だ

私(浮気したことについて
何にもしゃべらないのは
夫と同じね…)

夫の会社の懇親会で
たくさんの人がいる中
エミさんのことを
私が覚えていたのは

彼女が同じ会社の男性である
斎藤さんと婚約中であり

彼女たちの結婚式の二次会に
会社の先輩として夫も
参加していたからだ

旦那と同じ会社の
レストラン部門で店長を
任せられるくらいの腕を持つ
料理上手な斎藤さんは
お酒のつまみの多い懇親会で
子どもたちが食べやすいように
子どもが好きそうなご飯を
用意してくれたりと
とてもやさしい男性だった

斎藤『夫さんにはいつも
お世話になってるんですよ
新商品のやりとりとかも
スムーズでいろいろ
コスト面も考えてくれるんで
本当助かってます

今度結婚するんですけど
二次会は店でするんで
よかったら料理だけでも
食べに来てください』

夫や会社の人たちや友達の中で
気をつかってもらうのも
申し訳ないので私は遠慮したが
彼がどこの店で働いているか
私は覚えていた

土曜日の夜や日曜日の朝から
エミさんが自由に動けるのは
彼が土日出勤で
結婚式やパーティの
指揮をとるからだろう

訪ねて行った時は
とても驚かれたが
私の話を斎藤さんは
真剣に聞いてくれ証拠を
集める協力をしてくれ
エミさんを連れてきてくれた

エミ「いきなり連れてきて
浮気してるだなんてひどいよ
こうやって夫さんたちに
晒される私の気持ちを
考えてくれないの?」


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