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本編
おかえりパンプス23 (1)


夫が帰ってくるまでに
私はすべての準備を終わらせる

私「モモカ…ごめんね
朝から追い出しちゃって」

娘「いいよ。ひぃおばあちゃん
と一緒にいるから」

娘にはすでに夫と離婚しようと
思っていると伝えている


娘「私はお母さんに
ついて行くしいいよ!」

夫といても興味のない勉強を
押し付けられる未来しか
湧かないから一緒に逃げようと
明るく言われてしまった

私のために言ってくれてるのか
本心かまではわからない

娘にもうイヤな思いを
させないと心の中で誓った

思った通り12時よりも早く
家に帰ってきた夫を
玄関を開けて勢いよく出迎える

私「おかえり。早かったね!」

夫「早く帰って来いって
ユイが言ったんだろ」

夫「まだ元気じゃないのにさ
そもそも休日に家族サービス
させるとかありえないから」

私に荷物を押し付けて
ずかずかと夫は玄関に入る

私「ごめんね…でも明日は
有給とるんでしょ?」

夫「そのつもりだけど…」

夫はぴたりと止まり靴を
脱いで部屋に入ろうとしない
時間が止まってるみたいだ

私「だって今日はエミさんと
会えなかったもんね
会いたい気持ちはわかるけど
部下にまで有給指定するって
上司として大丈夫なの?」

夫「…は…?」

私「どうしたの?
なんで中に入らないの?」

夫「いや…え…?
今ユイ、なんて言った…?
あとさ、あれ...」

ひきつっている顔の夫は
ブルブルと震えだし
玄関の一足のパンプスを指さす

夫「なあ…今ひいばあちゃんと
母さんたちが来てるんだろ?
靴少なくないか…?それに…
この靴ってまさか…!」

見た目はとてもキレイだけど
私には汚らわしいパンプスを
指に引っ掛けて見せてあげた

私「あ、気づいちゃった?
そう、あなたの浮気相手のよ」


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