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本編
おかえりパンプス15

夫「昨日はメシも
用意されてなくてさ
外にも行きたくなかったし
エミがメシ持ってきてくれて
ほんと助かったわ」

悪気なく話す声は大きくて
コンビニの中を多少
うろついても
よく聞こえてしまうほどだった

私(外に行きたくない…?
それだけじゃないでしょ
緊急搬送までされた
お義祖母さんのところに
来なかったのは浮気相手と
いちゃいちゃするため
なんじゃないの?)

カモフラージュでコピー機から
印刷した紙をぐしゃっと
握りつぶしてしまう

夫「ばあちゃんボケてるのか
エアコン消えてたらしくてさ
嫁が熱中症だって
大げさなんだよな
それ以外にもいろいろやって
あげてるのにって
いつも恩着せがましいし」

エミ「でもおばあちゃん
大丈夫だったの??
熱中症って結構大変でしょ?」

夫「嫁も娘も普通に
帰ってきたから
なんともないよ

前にも入院してたことあるしな

それにばあちゃんも
そろそろ年だし…

早めに逝ってくれた方が俺ら
家族はいろいろ楽なんだよ…」

まるで夫が介護でも
義祖母や義母のことも
全部対応しているような
哀愁の漂う言い方に
ただただイライラする

エミ「そっか大変だね…」

そんな夫に寄り添うような
エミにも嫌悪感しか湧いてこない


夫とエミがひとしきり
買い物して出ていくまで
私はずっとコピー機の前にいた

スマホをいじってるフリをして
多少顔は隠しているものの
夫がここまで私に気づかない
のは絶対にバレないとでも
思っているからなのだろうか

エミはさっき2人が出てきた
マンションに帰っていき
夫はまた歩いて移動していく

私(…モモカも帰ってくる
夫と同じ道を通らないように
反対側のルートから帰ろう)

次のバスが来る頃には
夫は車を止めている
義祖母の入院中の病院に
たどり着いているところだった

私(車の方が早いはずだし…)

カモフラージュにスーパーで
買い物して帰ろうと
家の近所のバス停で降りて
スマホまた確認すると夫の
現在地は家でも病院でもない
地図を見た私は思わず震えた

私(ラ〇ホテルの中にいる)


続く

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