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本編
単身赴任中の夫30

ケイコ「親子の仲を引き裂いて
この子を父親がいない子に
するつもりなの!?」

私はにっこり優しく
ケイコに微笑みかけてあげる

頭はもう冷静だ

私「なに言ってるんですか?」


私「ケイコさんは
シングルマザーじゃないですか!

この子に戸籍上の父親なんて
きっといませんよ。最初からね

そうなんでしょ?」

ケイコが夫に向き直ると
力なく夫が頷き肯定する

ケイコはショックを受けたのか
やっと静かになってくれた

私「なので…その子と私は
一切関係ありません

これまでのこと
きちんと償ってもらいますから

親御さんの連絡先
教えてもらえます?」

ケイコ「なんでよ…」

私「夫の社宅なのに
浮気相手の女が住んでて
あげくその母が
訪ねてきてるんですよ?
昨日、見ちゃいましたから

全部知って共犯なのか
知らないのか
きっちりさせたいんで」

ケイコ「私たちをつけてたの⁉
ほんとにありえない…!
お母さんは何も知らないから無理!
ただ孫が生まれたことを
喜んでくれてるだけなの
アンタに教えるなんて絶対にイヤ」

どこまで都合がいいのか

義姉に視線を送ると
コクリと頷いてくれる

あえて恐々とした声で
ケイコを挑発することにした

私「え…?略奪のはてに
夫と結婚したのが
すごく嬉しかったんですよね?

それなのにどうして
ご両親に報告してないんですか?」

ケイコ「そんなの…
わざわざ言う必要ないでしょ!?

だって離婚した後は
誰と結婚したっていいんだから!」

私「そうですね、法律上は
自分で分かってるのに
言わなかったってことは
罪悪感があったんですか?
ほんの少しは」

ケイコ「…あるわけないでしょ
そんなもの…!
私と夫くんはアンタが結婚する
前から離れてる間も愛しあってた
3年前から…この1年半もよ!
ずっと!」

私から目をそらさずに睨みつける
ケイコ見る夫の額から汗が流れた

私「…ですって、お義姉さん
こんな感じで大丈夫ですか?」


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