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本編
単身赴任中の夫16

夫の明るい声が
閉まっていく扉と同時に消えていく

504号室に夫は帰っていった

私からのメッセージは
既読になったまま返信がない


私(あはは…最悪)

思っていたことすべてが
現実になった

今すぐ玄関に殴りつけに
行ってやりたい

ふっと殺意に近い感情が
私の中で芽生えていく

ちょうど、その時
私のスマホに着信通知がなった

私(もしかして、夫から…⁉)

ろくに確認もせず
通話ボタンをスワイプさせると
電話に出たのは義姉だった

義姉「クミちゃん?
今、大丈夫?」

私「お義姉さん…」

義姉の声をきいて
緊張の糸がふっと切れる

義姉「あのね~明日朝10時くらいに
そっちつくと思うんだけど
私、何時くらいに行けば…え!?
クミちゃん!?大丈夫!?」

小さく嗚咽をしながら
泣き始めた私の声で
義姉は話すのをやめた

私「だい…大丈夫です…っ
すみませ…」

義姉「大丈夫じゃないでしょ…
今どこにいるの⁉」

私「夫の…マンションで
私待ち伏せしてて…
そしたら赤ちゃんが…」

義姉「えっどういうこと?」

泣いてて自分でも何を言ってるか
わからなかった

義姉「クミちゃん…⁉」

私「夫が…浮気してて…ぐすっ」


義姉「浮気…⁉
あいつ…まじで…」

私「だからっ…」

義姉「わかった…クミちゃん
今すぐ、その場から離れて!」

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