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本編
20


みんなが夫のスマホから流れる
都合よく編集された動画に注目する

夫「こんなにも待っててくれる女
他にいないよな…
やりなおすならやっぱりサエと…⁉
え…⁉な…⁉」

私「へぇ…大事な息子って言ってるくせにこんな風にエイトのこと使うんだ…」

夫の細い目が見たことないくらい
大きく開いて、私が映る

私「続き、聞かせて?」

夫「ミ…ミツキ!?
なんでここに…!」

とっさにサエが夫の後ろに隠れた
会うのは本当にひさしぶりだ

義妹「私が呼んだんだよ
町の集まりだから
誰が来ても問題ないでしょ?」


夫「はぁっ?勝手なことすんなよ…!」

応戦しようとする義妹ちゃんを
抑えて私はにっこりと笑いかける

私「勝手なことねぇ…
私について散々悪口言ってるのは
誰かしら?ひどいなぁ…

私は何度もちゃんと連絡してるよね?
でも、なかなか返事を貰えないからさ
そこにいるサエさんからね

らちが明かないから、来ちゃった♡」


ぎくっとサエの表情が変わる

サエ「な、なんのことですか?

私はちゃんとお返事してますよぉ

それにこんなところで
話す内容じゃないですし

ここ私の家なんですけど
お客様がたくさんいるので
別の日にしてもらえますかぁ?」

話しながら周りの視線を気にするサエ

私「そう言われましても
返事しておけば済むと思ってます?

あなたの弁護士さんとの話し合いも
いつまで伸ばすかわからないですし
私は裁判してもいいんですよ

あなたと夫の浮気の証拠は
たくさんあるので!

あなたの弁護士さん変えたほうが
いいんじゃないですか?
不倫相談に強い人に…ね」

がやがやと騒いでいた集会の人たちの
視線が集まり注目されてるのがわかる

「浮気…?裁判って言った?」
「まさかサエちゃんが…?」
「あんなにいい子なのに
あのミツキって嫁がどうせ悪いんでしょ」

私(周りを黙らせるのに
ちょうどいいかも…)

私はあらかじめとっておいた
内容証明のコピーを取り出す

私「もしかしてどんな内容か
忘れちゃいました?
夫との長年の不貞行為と
私の息子への脅迫と

あー追加するなら私への
名誉棄損ってところですかね?
この辺りもう一回弁護士に
相談しますの安心して」

少し考えたそぶりをして
サエがあどけない声でおずおず話し出す

サエ「あのぉ…勘違いしてません?」

サエ「ミツキさんと夫くんは
とっくに夫婦関係が
終わってますよねぇ?

私がそばで支えていたのに
文句言われるのは筋違いなの
わかってますかぁ?

浮気の証拠って言いますけど
今の時代合成でも写真も動画も
作れるんですよねぇ

だからぁ、ミツキさんが私に夫婦関係が
終わってない証拠出してくださいよ~」

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