第1話はこちら
本編

義妹「ミツキさん!
迎えに来たよ!」
私「えっ義妹ちゃん…⁉
どうして…?」
密に連絡を取り合っていたものの
会うのは義実家に突撃した日以来だった
義妹「いきなりきてすみません
LINEしたんですだけど
既読にならなかったから」
私「あっゴメン
さっき電源切れちゃって…!」
義妹「何かあったのかと
思っちゃいましたよ~
で、最近連絡してたことなんですけど…」
私「うん」
義実家は義妹ちゃんの地元でもある
つまり、サエさんの地元だ
実家が太くて、なおかつ町内会のような
集まりの習慣がまだ残ってるらしく…
夫はたびたび町内会の集まりに出て
お酒を楽しんでいるらしい
義妹ちゃんの友人などを通じて
2人の動向を探ってもらっていたのだ
噂では私がエイトを連れ去り
跡継ぎを奪った女になっているらしい
義妹「今日、お兄ちゃんたち
来てるって話なんで…
チャンスかなって思って」
私「ありがとう…!
いったん弁護士さんに連絡していい?」
義妹「もちろんです」
快く返事をする義妹の隣には
少しだけ大きくなった娘ちゃんを
あやす義妹の旦那さんがいた
私(本当ありがたいな…)
私は両親にエイトをお願いして
義妹の車に乗り込む
町内会の宴会はいつも
大きな家で開かれるらしく
今日はサエの家だった
義妹「なんかでっかい魚
釣ったらしいですよ~
お祝いですって」
すでに酔っ払いが数人
出来上がっている空間の中で
私の嫌いな人たちを
見つけるのは簡単だった
夫「もー俺はどうしたらいいか
わからなくて…
嫁とは連絡しても
息子に会わせないって言われるし
一度行方をくらまされたからさ…
生活費を渡してはいるけど
エイトがちゃんと生活してるのか
気が気じゃなくて…
下手なことをすると
連絡すら取れなくなるんじゃないか
って思うんだ」
サエ「本当に可哀そう…
私も弁護士さんをつけて
出来る限りのことをしてるんだけど
意味わからない手紙だけ送られてきてね
私と夫くんは
プラトニックな関係なのにっ…」
義両親はうんうんと相槌をうち
義母はたまに『孫に会いたい…』と
涙を流してティッシュを掴んでいる
しみじみ聞いてる人たちをかきわけ
私は夫の前に進んでいく
夫「サエは本当いい奴だよ
どうして俺サエと結婚しなかったんだろ
ほら、見てくれよ!この動画!
エイトもさーサエのこと
ママ、ママって呼んでるんだぜ!
まだまだ、たどたどしいけど…
ミツキのこと気にしてる
子どもなりの罪悪感ってやつかな
本当かわいそうだよ…」
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