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本編

夫「…お前…まさか」
夫の額からたらっと汗が流れる
私「あ、そんなに
見られたくなかったの?
それならパソコンのパスワード
まとめて書いて
おかないほうがいいかもね?
設定も変えた方がいいんじゃない?」
私「サエさんと一緒に
とった楽しい動画とか写真とか
言い訳出来ない位
いっっぱいあったね?
もう真っ黒じゃん?」
気持ち悪さしかない写真や動画を
見た私の気持ちを考えてほしいくらいだ
私「サエさんにも慰謝料たっぷり
請求させてもらうから
そのつもりで」
その言葉を聞いた途端
夫はにやりとする
夫「はーっ本当腹黒いよな!
いいぜ!離婚してやるよ!
ミツキみたいな女といるより
サエと結婚した方がいいって
わかったからさ
ただのセ◎レだったけど
サエの実家は金持ちだし」
夫「ミツキが男と逃げた嫁ってことは
俺の地元の奴みんなに知ってるからさ
俺はかわいそーな男として
優しく待ってくれてたサエと
結婚できるってわけだから」
私がなにも言わずに黙ってると
夫の発言はエスカレートしていく
夫「あ、エイトの親権は
ミツキにあげるから安心しろよ」
夫「母さん達は男だからって
エイトに居て欲しいみたいだけど
いろいろかまってやってるのにエイト
サエに全然懐いてないから
空気読めないところは
ミツキに似たんだろうなきっと
それにサエとの子どもが
生まれた方が喜ぶだろ?
ミツキはエイトといたんだろうし
これで全部解決な?」
夫は、さらに挑発するような顔で
夫「養育費とか慰謝料は
俺も弁護士立てて
それなりに戦うつもりだから
全部ミツキの思うとおりに
行くと思うなよ?」
なんていうものだから
私は笑いをこらえる羽目になった
私「ふっ…ふふ…」
夫「なに笑ってんだよ
俺もあたりまえのこと
言ってるだけなんだけど?
自分だけが賢いと思うのも
たいがいにしろよ」
私「あのさ、私
いつ離婚するなんて言った?」
夫「は?」
私「慰謝料もらうってしか
言ってないよね?」
私「サエさんからは勿論だけど
あなたからの分は離婚しないから
ちょっと少なくなっちゃうかな?
まあ、でも問題ないよね」
夫とは離婚する
だけど、それは今じゃない
このまま、はいそうですかと
離婚してあげるわけがない
私「すんなり離婚できると思った?
有責っていうの?
悪いことしたほうは自分から
離婚できないんだよ?」
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