私「最近全く会ってなかったけど

サエさんに挨拶したほうがいいかな？

ウチの夫が

大変お世話になっていますって？

そうだ、どうして家族旅行に

家族じゃないサエさんが

一緒に行ったこと

教えてくれなかったのかな？」

夫「どうしてその話知って…

っていうか、今サエは関係ないだろ⁉

それに幼馴染は家族みたいなもんだし

ミツキが来ないからキャンセル代

勿体無いってサエが

助けてくれたんじゃないか！

それより、このパソコンだよ！

ゲームのデータも入ってたんだぞ！」

私「幼馴染は、幼馴染でしかないよ

頭おかしいんじゃないの？

別にもう、あなたとサエさんが

できてようが、できてまいが

私にはどうでもいいんだけど…

エイトを巻き込むのは違うでしょ」

夫「はぁ…エイトなんてなにも…」

首に手を当て下を向く夫

ウソをつく時はいつもこのポーズなのに

いつ気づくんだろう

私「動画、撮ってたんでしょ

私はやめてって言ったのに

エイトに動画撮らせて

YouTubeに勝手に上げてたよね？」

夫「そうだけど…別に俺の子なんだし

わざわざミツキの許可いらないだろ」

私「やめてほしい理由は

何回も説明したはずだけど」

私「ママ友から撮っているとこ

見たって話も聞いた

エイトが嫌がるような感じだったって

それにあなたがパソコンに

保存しておいた大量の動画もね」

夫「まさかそれで…？

そんなことで俺のパソコン壊したのか⁉」

私「パソコンだけじゃないよ」

私「エイトの動画投稿してる

チャンネルも削除した

パソコンのバックアップも全部消した

あなたのスマホに残ってるのも

今日全部消してもらうから」

夫「…っっ⁉

マジで信じられねぇ…！

めっちゃ頑張って動画作ってたのに！

全部エイトのためなんだぞ⁉

子どもの才能をどぶに捨てる気か⁉」

私「そんなこと言ってない！

子どもの才能や個性を伸ばす

動画もあるの分かってるよ

でもね、アナタのはただのお金目的！

それに私に黙ってやってたのは

後ろめたい気持ちがあったんでしょ

サエさんを、動画内で『ママ役』として

出してるくらいだしね」

夫の心臓の音が聞こえるかと

思うくらい動揺してるのがわかる

私「壊すときになにも

確認してないと思ったの？

それに、義妹ちゃんからも

聞いたんだけどさぁ

私って、エイトがいるのに

男と遊んで出ていった

悪い嫁なんだって？

どこまで私をコケにすれば気が済むの？

調子に乗るのもいい加減にしてくれる？」

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