義母「ななななにいってるの！

そんなこと、許すわけないじゃない！」

義父「そうだぞ！

実の娘が産んだ子どもに

会えないなんておかしいじゃないか！」

義妹「あのねえ！

許す許さないとかどうでもいいの！

言っとくけどね

お母さんたちに、選択肢ないから」

義妹「旦那もいつも

気を使ってくれたから、ちょうどいいわ

じゃ、さよなら

実家の私の荷物は勝手に

取りに来るから置いといて

行こ、ミツキさん」

私「あ、はい」

言われるがまま義妹の後を追い

うるさく泣き叫ぶ義母と怒る義父のいる

義実家を後にした

車で来ていたらしい義妹は

子どもをチャイルドシートに乗せた後

私に乗るように促してくれる

私「えっと…ほんとによかったの？

あの発言は確かにありえないけど…」

義妹「あーいいんです、いいんです

今思ってるなら

この子が大きくなった時に

何言われるかわかりませんから

それに…」

義妹「旦那にも結構イヤミ言ってきたり

お金せびってきたりするの

前から困ってたんですよね

家族だからって駄目なラインありますし

私は自分の今の家族を

大事にしたいんで」

まあいろんなことは

おいおい考えます～と明るく笑う義妹は

私よりもしっかりしている

私（夫のことも言うだけ無駄と諦めて

義両親のことも

会わないだけで放置だった

だから今まで

気づかなかったんだよね。情けない…）

悔しさと情けなさで

自分を許せなくなる

だけど、まだやることは終わってない

少し前からずっと震えてるスマホは

酔いがさめた夫から通知のせいだ

義妹「これからどうするんですか？

サエさんの所に行くなら

私送っていきますよ

乗り込む感じならいったん旦那に

子ども預けてついていきますし」

ひどいことを言った分

力になりたいと義妹は申し出てくれる

私「ありがとう…そうだな

それじゃあ…」

2時間後、私は昨日出ていったばかりの

自分の家の前に立っていた

何十通もある夫からのメッセージを

要約するとこう

夫『よくもPC壊してくれたな

全額弁償して頭床につけて謝れよ

警察まで呼んだんだぞ

俺が恥ずかしい思い

したのわかってんのか』

玄関のカギをあけると

夫が立ち上がる音と共に走ってきた

夫「ミツキ！

あれ、一体どいうことだよ！

なんでＰC壊してんだ！

今まで逃げ回ってたんだろ！謝れよ！」

昨日までは、少し残っていた

夫婦の情は一切ない

私「ねえ、サエさんとお義父さんたちと

行った家族旅行は楽しかった？」