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本編

義父「な、なんでもない…!
ほら、もう話は終わったんだろ
さっさと帰ってくれ!迷惑だ!」
ふいっと顔をそらして
私を追いやろうとする義父
ここまで来ておいて
問い詰めるチャンスを私が
逃がすはずがないのに
私「2人で?
どういう意味ですか?
家族旅行には私を抜いて
楽しく過ごしたとは聞いてましたけど
なんでサエさんが
ここで出てくるんです?
親が気をきかせて2人部屋にでも
してあげたんですか?」
義両親の下世話な気遣いと企みに乗る夫に
一番吐き気がした
義母「そ、そんなことしてないわよ!
私たちは
ただ旅行に行っただけで…!」
義母は一瞬止まり考える素振りの後
少し私に勝ち誇ったような目をむけた
義母「まあ…ね?大人ですもの
何があったまでは私たちは知らないわよ」
女として負けている
そんな風に思ってほしいのか
私「ぷっ…ははははは!」
義父・義母「⁉」
義母「な、なにがおかしいのよ!」
いきなり笑い出す私に
義両親はこわごわとしていた
私「いや…バ〇だなぁと思って
それとも私のこと
よっぽどの世間知らずだとでも
思ってるんですか?」
私「息子である夫の浮気に対して
寛容な素振りを見せることが
まずおかしいんですよ
○○家に相応しい新しい嫁を
迎えるつもりですか?
気づいてないのヤバいですよ
もしかして、私がなにもせずに
悪かったです~離婚します~
思ってるんですか?」
私「頭お花畑すぎて笑いが…ふふ」
義母「なによ!黙って聞いていればっ」
義父「や、やめろ!
今はそれ以上言うな!」
義母「おとうさん!
こんな言われてこのままでいいの⁉」
義父「だから~っ!」
まだ何かこぼしてくれるかなと
待っていると
玄関の引き戸が勝手に開く
義妹「…えっ?
ミツキ…さん?」
そこにいたのは久しぶりに
会う義妹だった
最後に会ったのは義妹の子が
生まれて2ヶ月くらいの時
子どもを抱える抱っこ紐からは
少したくましくなった
小さな足がのぞいている
私「久しぶり義妹ちゃん」
義妹はつかずはなれずの
ほどよい距離感のある女性だった
唯一義家族の中で嫌悪感を
抱かない人物だったので微笑んで見せる
すると、大きく見開かれた目がなぜか
嫌悪感と憎しみで埋め尽くされていく
義妹「一体なんの用ですか⁉
お兄ちゃんを捨てたくせに
今さら現れるなんて…!
エイト君が可哀そう
だと思わないんですか⁉」
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