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本編

それから私は夫と浮気相手に
弁護士を通して慰謝料を請求

浮気相手の女の子は
夫が既婚者と知ったうえで関係を
持っていたことが明白だったから
すんなり慰謝料請求することができた

離婚した今は養育費を受け取りつつ
子どもと2人で暮らしている

まひろ「あの子SNSのストーリー
ヤバかったんだよね～」

情報を教えてくれたのは
まひろさんだった

私たちは、同じ子を持つ母だからか
意外にも仲良くなりすっかりママ友に

私「まひろさんのおかげで
興信所の依頼料も安くなったよ
ありがとうね」

まひろ「いやいや全然
シオリちゃんの大変な時に
私も営業かけちゃってたからさ」

子どもはもう生後10か月になっていて
まひろさんの子どもタッくんの動きが
気になって仕方ないようだった

まひろ「そうだ、コレあげる
っていうか返す」

私「え？」

彼女が出してきたのは
少し分厚い封筒

私「コレ…お金？
もしかしてカバンの？？」
まひろ「うん。貰うって話だったけど
やっぱ使わないしさ

最近やっとアプリで高く売れたんだよね

だから返すって感じで」

私「そんな、いいのに
夫って言うお客さんが
減った分でもあるし…」

夫の貯金からすでに義父へは
五月人形の代金を返済されたと聞いていた

まひろ「別に大丈夫だよｗ
そろそろお金もたまってきたから
転職するつもりだし」

私「そうなの？」

まひろ「学校行って資格取ろうと思って
タッくんが大きくなったら
夜もおうちにいてあげた方がいいしね」

まひろさんは優しい瞳で我が子を見る目は
若くても派手でも紛れもなく母だった

私（私も見習ってがんばらなきゃ）

元夫はお祝い金や人形代金
私への慰謝料と養育費が足りず借金して
今はギリギリの生活を送っているらしい

私（私にはもうどうでもいいこと…）

まひろ「それならさ！このお金でぱーっと
旅行でも行っちゃう？？
まだシオリちゃん育休中でしょ？
大変だったんだし一緒にあそぼーよ

子連れのサービスが充実してる
高い所泊まっちゃわない？」

私「えっいいの？」

まひろ「いいに決まってるじゃん！
じゃあ日程は～」

私（子どもと過ごす楽しい計画を
本当なら夫と立てていたのかな…？）

もしそうだったとしても
こんなに楽しい気持ちには
きっとならないだろう

『一緒に子育てする同志』
そんな意識をパートナーが少しでも
持ってくれたらいいなと思う

死ぬほどしんどい出産をした後に
人生で一番近い人に裏切られる

そんな気持ちはできれば
味わってほしくない

1人が怖くないと言えば嘘になる

だけど

慣れない育児の中で積み重ねてきた
私と子どもの時間が
これからもきっと私の自信と幸せになる

完


ご愛読いただきありがとうございました！



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