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本編
25

夫「はっ⁉何言ってんの…?

子どもはまだ小さいのに

そんな遅い時間まで外に

連れまわせるわけないだろ!

それくらい気にしろよなっ!」

たらたらと冷や汗たっぷりの夫の言葉は

いつか私が夫に言った言葉と同じ

私「別に、ずっと外にいる

なんて言ってるわけじゃないけど?」

私「畳のあるお店の個室の

予約とればいいんじゃない?

それなら待つ時間もないし

予約に合わせて準備できるでしょ?

子連れでも大丈夫って

わりと書いてあるところ多いし

そうだ『〇〇』っていう

お店はどうかな??」

『○○』は今日の夜、夫が

キャ〇嬢まひろと同伴デートする場所だ

夫「え…そこ結構いい値段する店だろ…わざわざ行かなくても」


私「…え?なんでそのお店知ってるの?

もしかして行ったことあるの??」

あれーおかしいなぁ~?とわざと

首をかしげてみせる

私「値段までわかるなんて、結構常連さんだったりしたの?」

夫「ち、違うけど…⁉」

私「そうなんだ?

でもこの位なら初節句のお祝いでも

全然おかしくない値段じゃない??

個室の方が気を使わないから

子どもも大丈夫だと思うし

実はママ友から教えてもらったんだ~
おすすめだよって」

夫「そ、そうなの?

でも、やっぱり五月人形の宅配も届くし…

今日は家にいた方がいいんじゃない⁉

父さん達もそんなこといきなり

言われてもさあ…な、そうだよな⁉」

届くはずのない宅配に一体

何を言ってるのだろうか

義両親はそわそわしつつも

快く快諾してくれる

義父「俺たちはシオリさんが

良ければ全然大丈夫だぞ

五月人形はまた届いたら

孫ちゃんとの写真

送ってくれると嬉しいな」

義母「私もよ~おでかけできるなんて嬉しいわ」


少しだけ胸がちくんと痛む

届くはずのない五月人形を

義父が心待ちにしているから…

私(ううん…ここでちゃんと

『夫が悪い』って思わせないと

夫は義両親に『私がネコババした』

って簡単に嘘をつくはず)

口だけがペラペラうまいこの夫に

徹底的に五月人形代を

キャ〇代につかったことを知らしめたい

私は夫の真似をして電話をかけて

4人と子ども1人の予約をとる

もちろん予約はあらかじめ

ちゃんと取っている

それならと、しばらく家でゆっくりし

子どものおむつやミルクを済ませ

予約したお店へと向かう

夫は四六時中スマホを見ていたが

店につくなり誰かから逃げているように

私たちをせかし始めた

夫「早く店に入ろう…!早く!」

義父が文句を言おうとしたその時

夫の腕に白くて細い腕が絡みつく

まひろ「夫く~ん!お待たせ!

連絡返せなくてごめんね~!」


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