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本編

17

夫「えっ?なに?

温泉パークじゃないの?なんだよ~っ

あんなに期待させといてさぁ…

俺完ぺきに温泉パークだと思って

めっちゃ準備してきたんだけど!」

しめたばかりのシートベルトから

夫の手が残念そうに離れていく

私「楽しみにしててって言ったでしょ?

楽しいことはちゃんと最後まで取っておかないと」

私は車を発進させ

車道をスイスイ走らせていく

夫「はぁ~まあいいけど

温泉パークはじゃあ今度連れてってよ

もちろんサヤカのおごりな?

俺の期待をがっかりさせた分だから!
」

私「いいよ~でも

今日はすっごく喜んでくれると思うから

そんなことにはならないと思うなあ」

夫「そこまで言うって

どんだけ自信あるんだよw」

私「うふふ。そういえばこうやって

出かけるの久しぶりだね?」

夫「あ~転職前から
ずっと忙しかったからな~

やっぱできる男は将来に時間も金も投資するんだよ」

私「さすがだね

それがほんとに仕事なら

人間的にも成長出来て

転職も出来たんだろうけどね」

夫「…え?」

夫「仕事に決まってんだろ…

何言ってんだよ…?」

私「ほんとに?最近保険証見たんだけど

前の会社から転職してないでしょ?」

夫の表情が突然氷水を

かけられたように固まった

私「あーでも、時間とお金を

かけてるのは間違いないね」

私「わかるよー

人間関係を深める時って

ご飯やデートや、電話とかメールとか

やることいっぱいあるもんね?

それで距離を縮めたとか?

マッチングアプリとかやってるの?」

夫「…ッ⁉

やってるわけねーだろっ…

やってたとしてもなんだよその言い方!

それに保健証はただ返し忘れただけでっ」

私「それなら新しい保健証は?

いいよ、もう嘘つかなくて

私、全部知ってるんだから

今日はね?

ここ最近あなたが大好きで
ハマってるところに私も一緒に
連れてってもらおうと思ったんだ~

どう?嬉しくて仕方がないでしょう?」

すでに車を走らせ20分

夫は周りの見覚えのある景色に

気づいたようで顔面蒼白だった

夫「今から…どこいくんだよ⁉」

私「やだ~もうっ
桜がキレイなこの道知ってるでしょ?

今日のお楽しみ先は
あなたの浮気相手の家だけど」


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