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本編

3

夫の転職先は電車で15分程度の場所だ

割と近いので夫は車で行くこともある

会社の入り口が見える場所で

夫が出てくるのを待つことにした

私(たしか17時半が定時だったよね)

定時をすぎるとちらほら

社員らしき人が出てくるが

夫はまだまだ出てこない

軽く変装っぽい服で待っていたから

人が出てくる度にドキドキした

だけど1時間待っても夫は出てこなかった

私(ご飯食べてくるって言ってたし…

もしかして残業するとか?

ううん、今日は車使ってなかった…

だから早めに飲みに行くはず)

2時間たっても夫は出てこなくて

まだ肌寒い中ずーっと外に

立っている自分が虚しくなった

私(私…なにやってんだろ

バカみたい…もう帰ろうかな)

まだ白い息が出る

たかがレシートで夫の浮気を疑う自分がばかばかしくなった

19時半ごろに夫の会社を離れ

私は電車に乗って自宅へ帰る

するとなぜか家に電気がついていた

お風呂を入れるガスの匂いもする

私「えっ…誰?

夫はまだ帰ってないはずだし…」

私(もしかして家に浮気相手を

連れ込んでる…⁉)

おそるおそる玄関のカギをあけると

私「えっ…⁉」

夫「おーおかえり。今日出勤の日だったんだ?

めっちゃ遅かったじゃん。お疲れ~」

なぜか会社から出てきてないはずの

夫がお風呂から出てきたところだった

私(いつのまに帰ってたの⁉

電車なら私より遅いはずだし…

夫が帰るのを見逃した?)

私「う、うん

ちょっと打ち合わせが長引いちゃって」

夫の会社にいたことがバレないように

私は笑顔をとりつくろう

私「今日食べてくるんじゃなかったの?

だから、もっと遅いと思ってた」

夫「あー食べてきたよ!

でもサヤカまだ、怒ってるかなーって思って

ほら!ケーキ買ってきた!

これ職場の人が美味しいって

教えてくれたんだ」

夫が冷蔵庫から得意げに

ケーキの箱を見せて渡してくる

箱に入ってる保冷材はまだ冷たい

私「わ、わー嬉しいな。ありがとう…」

上機嫌の夫はテレビを見始めた

全部私の勘違いだったのだろうか?

お風呂上りにケーキを食べる

美味しくてどこにあるお店なのかな?と

調べてみると夫の職場からは

まるで違う場所にあるケーキ屋さんだった

私(…夫は一体どこにいたの?)


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