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本編
14

マイコが地獄を見るのは早かった

マイコの両親はマイコを連れ、私の自宅前までやってきて、マイコは頭を無理やり下げさせられた


マイコ「やだ…!私は悪くないのに!なんでママとパパは味方してくれないのよぉ!」


マイコ母「いいから謝りなさい!」


むしろ私に向かっての謝罪がされたのだ


マイコ父の話によると、マイコの元彼くんに払う慰謝料を肩代わりしてほしいやら、彼に無理やり結婚させられた…などなど

親から見ても『おかしい』と思うことばかり


元彼君から送られた請求書の中には、最近マイコから送られた両親へのプレゼントもあったという


マイコ父「ようやく大人になったと思ってたのに…こんな…」


10代、20代前半は若さで許されてきたことでも、20代後半になってくれば厳しい


マイコ父「これから彼のご両親にも謝りに行くぞ。わかったな」


マイコ「それはコイツでしょ⁉ミサトに謝らせればいいじゃない!」


マイコ父「いいから!」


マイコ母が会釈をしてあっという間に、3人は私の家の前からいなくなった


彼は結婚式に参加していた職場の同僚に、私と付き合っていた上でのマイコとの浮気、妊娠、結婚だとバレてもちろんすべての話が職場に広がった


友人たちからも白い眼で見られていると、その同僚からしばらく後に聞くことになる


会社はとっくに辞めたらしい


同じ業界には二度と戻ってこれないだろう


マイコも同様に後輩の女性に悪事をさらされて、すっかり部長からの信頼も失った


後輩の女性と共に立ち上がる人が多く、この機会にハラ〇メント対応部署がちゃんと機能するようになったと彼女は笑顔で語ってくれた


マイコは窓際社員として今はひっそり働いているらしい


職場復帰した時に今と同じように働けないだろうに


会社を辞めずに産休育休はとって、職場復帰するのは変わらないらしくメンタルの強さには屈服するばかりだ

結婚式をぶち壊したのに、2人が今不幸かどうかはわからない

ただ、元彼君はかなりの額をマイコから支払わせるのに成功したとだけ聞いた


目に見える形では十分満足している


復讐は終わった


迷惑をかけたけど行動していなかったら、ずっと悔やむ人生を送ってるだけだった

そう思っている


マイコに二度と関わりたくなくて、私は遠くの土地へ引っ越し新しい仕事を始めた


時間が傷を治してくれ復讐に駆られてた自分の感情を認められた


3年が経ち結婚したいと思える人ができた


それでもあんなことをしたのに自分は幸せになっていいのか?


そんな気がして仕方なかった私に


彼は2人きりで結婚式をあげようと言ってくれた


たった2人で撮った海外での挙式の写真は私だけの秘密にしているのは、自分がしたことが褒められることではなかったと自覚してるからかもしれない


私のとってマイコは人生であった人間の中で、一番怖い存在になった

今も少し人と深くかかわるのが怖い


だけどいい人は必ずいる


今の彼を信じられたように怖がるよりも信じてみよう


前よりは警戒心を持っているから大丈夫


人生はまだまだ続く


どうせなら楽しいと思える時間が、少しでもある方がいいと思うから



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