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本編

マイコ「あいつをつまみだして!今すぐ!早く…!」
あっけにとられていた司会者が、はっとしたように私に近づき
司会者「申し訳ございませんがこちらに…!」
とすぐに移動するように促してくる
式場はマイコの悲惨な顔と元彼新郎のげっそりした顔を、私の話をそのまま受け取ったようだ
私「もちろんですわ。すぐに帰ります。ただ…」
私は持っていたハンドバックから、詰め込んだ手紙を取り出しマイコの前に持っていった
私「はい、これ請求書。婚約詐欺として訴えるつもりらしいよ。頑張って払ってね」
マイコ「なんでこんなことするのよ…!ひどい…私が嫌いだからって…!」
眼に涙をたっぷり溜めて可愛らしい悲鳴をあげるマイコに、新郎側の席がざわつく
客「おいあれ大丈夫かよ…」
客「ただの妬みとかか?式をつぶすなんて…新郎が好きだから逆らうみしてるとかじゃねーの?」
私は振り返って彼らのテーブルの前に
私「誤解されても仕方ないと思います。証拠と言うほどのモノでもないですが」
付き合っている時に彼と撮った、ラブラブな写真を彼らに見せる
私「マイコさんの元彼とダブルデートした時の写真もありますよ」
マイコはいつのまにか私の傍まで来て写真をひったくった
マイコ「嘘でしょ!やめてよ…!もう帰って…!結婚式が台無しよ!一生に一度なのに」
すでに涙は引っ込んでいて、花嫁姿に似合わない怒りにあふれていた
その時マイコの後輩の女性が細く小さな声で泣き出した
女性「マイコさん…ひどいっ…。私以外にもそんなことしてたなんて!恋はわかりませんが、仕事を奪われた人の気持ち私にはわかります!私だけならいいって思ってたけど、親友にはそこまで酷なことしてたんですね…!」
部長「どういうことだ?」
目の前のトラブルに混乱するマイコの部長が、後輩にハンカチを渡した
女性「言えませんっ…ここでは…」
ぐすっと泣きながら健気な笑顔
これで十分だった
私(彼女に被害がいったら大変だしね)
式場は大混乱、元彼の両親は元彼に問い詰めている
彼父「どういうことだ…なんでこんなことになってるんだ⁉」
彼「父さん…ちょっと後にして…!」
私「ご無沙汰しております」
彼父「ミサトさん…」
私「お騒がせして申し訳ございません。式を台無しにした責任はとるつもりです
ご理解できないと思いますが…彼や彼女が私にしたことをただ流されたくなかったんです」
私「では、これで…」
私は最後に式場に向かって、深く頭を下げて出て行った
正式な元婚約者でもない私が結婚式をぶち壊したのだ
お金を請求されるかもしれない
だけど私の幸せを壊しておきながら、マイコと彼だけが幸せになることが許せなかった
私(ああ…マイコ…これで終わるとは思わないでよね)
続く
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