前回のお話はこちら

第1話はこちら

本編

5

私(これ…全部私が
作ったデザインと一緒…!
悩んでたキャッチコピーまで…!)

どう考えても犯人はマイコしかいない

私「なんで…どうして?」

企画を盗まれたことなんて
初めてで私は動揺していた

私(そもそも絶対受かるわけじゃない
のに…どうしてこんなこと)

この時は『親友』マイコを信じ切っていて
夜わざわざ私が寝ているうちに
データを移して削除までして
あげく保管している可能性のある
USBメモリも壊すなんて
思ってもみなかった

だけど今思えば全部わざとだ

だって…

マイコ「えっ…?
私が盗んだと思ってるの?
それはちょっとひどくない?」

マイコ「じゃあもうこの話はお終いね
せっかく大きな賞をとったのに…
ミサトはお祝いすらしてくれないんだ」

私「あ…ごめんね…」

マイコ「いいよっぐすっ…
私は気にしてないからさっ…」

マイコは涙を浮かべながら見せた笑顔で
私は自分が悪いかもと錯覚する

私(確かに証拠もない。もとはと言えば
管理をちゃんとしてなかったからだし…
騒ぎ立てる私がおかしいのかな…)

マイコは笑顔で「いいよ」と
私を許してくれたが
やっぱり自分の中で少し納得が
いかないところがありしばらくは
連絡を取ろうとしなかった

そんなとき広告関連の大規模な展示会が
行われていたので私も参加することに

話している時にマイコの会社の人と
話す機会があった

私(あ、この人マイコと同じ部署の人だ
若そうだし後輩かな?)

私「御社に〇〇マイコさんって方
いらっしゃいますよね?
実は私の高校からの友人でして…」

あくまで共通の話題くらいのつもり
だったが女性の反応はまるで違った

女性「えっ…マイコさんと…?

こんなこと言いたくないですけど
…大丈夫ですか?

じゃあアナタも相当ひどい事を
されたんじゃないですか?」

私「え?」

私(なに…ひどいことって…)

思いがけない言葉に一瞬固まってしまう
だけど、マイコの本性に少なからず
気づいている自分がそこにはいた

女性「あっ…すみませんつい
こんな場所で話すことでもありませんし
私の勘違いだったみたいで…!
不快にさせたのなら謝ります

それで、先程の製品紹介に
ついてなんですけど…」

気を取り直して話始める彼女を
中断させるのは心苦しかったが
気になって仕方がなかった

私「お話の途中ですみません…
また後で詳しく聞かせてください!

それよりも…
さっきのマイコの話

どういうことか
詳しくお伺いしてもいいですか?」


続く

次の話はこちら/

他のお話はこちらから↓
里帰り出産中に浮気夫が誤爆メール

悪阻で苦しむ私を置いて帰省する夫 

夫の浮気相手の家にドライブしてみた件

パートの私を見下す夫が浮気した話

新築の家に毎日くる義母

取るだけ育休夫の秘密

子どもを天才キッズ配信者にしたい夫

結婚式当日にドタキャンする新郎