本編

結婚して夫と住んだマイホーム
安直だがどうせ家賃を払っていくなら
自分好みにできる家で暮らしたい
住むなら家族がいつまでも楽しく笑顔の絶えない家にできたらと、そう思っていたのに
新婚夫婦である私と夫が住む家には
夢と幸せが詰まっているとは、とても言えなかった
私の名前はマナミ
夫とは婚活パーティで知り合い
デートを重ねて半年で結婚
漠然と仕事に生きて
たまに恋愛をして悲しんで喜んで
そんな日々に終止符を打つのが
愚かにも結婚だと思っていたのだ
だから仕事にも人生にも
しっかりとした目標を持つ彼と共に
人生歩いていこうと
プロポ―ズされた時はすごく嬉しかった
夫「俺、長男で母さんは、若いころに離婚して一人なんだ。
なのに大学までいかせてもらったから。勉強も仕事も、他の人よりも、頑張ってきたって自分でも思う
結婚するからにはいつか母さんの介護や同居も視野に入れてほしい
もちろん今すぐってワケじゃない
夫婦としての絆も深めていきたいし、子どもだってのびのび育てたいんだ
マナミさんなら、そういうことわかってくれる気がしてさ」
私「どっちにしろいつかは介護の話は出るのは当たり前だし…
同居か介護施設かはその時に最善の選択をしない?」
夫「うん、俺もそう思っているいくら仲が良くても嫁姑って色々あるっていうし…。大事な人にはつらい思いをしてほしくないから」
私を真剣に見つめる夫に安心したのに、夫の言う『大事な人』は私じゃなかった。
実家の住まいの彼が1人暮らしの私の家に転がり込む形で結婚生活は始まった。
理由はお互いも30代でどうせならマイホームを買おうと考えていたからだ
夫「ローンや将来売ることも考えると早めに購入したほうがいいよね」
私「そうだね~子どもができたら保育園も学校も近い方がいいし」
私「あっ、ここ駅もスーパーも近いよ!子育てにもいい環境みたいだしここにしない?」
夫「そうだなぁ...でも、ちょっと母さんの家から遠すぎる気がしない?」
私「そんなことないよ車に乗ればすぐじゃない
大きな病院も近くにあるしもし何かあってもすぐ駆けつけられるから安心じゃない」
夫「あーなるほど」
夫「マナミは母さんとちがう考えなんだね
母さんなら病院のそばは、縁起が悪いって住みたがらないんだけどそういうところ新鮮だなぁ」
私「え?あ、そうなんだ」
私(なにその言い方...そういう人もいるかもしれないけど
私とお義母さんを比べるような言い方してない?気のせいかな)
いくつかの物件や土地を迷って結局家は駅からもお義母さんの家からも、ちょうどよい距離の建売物件を夫の名義でローンを契約して購入した
私(2人の意見が合う場所ならそれが一番だよね)
私「いい場所が見つかってよかったね」
夫「うん、母さんもここなら住んでもいいって言ってたんだよね。ほら、友達の家が近いんだって」
続く
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