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本編
19

浮気相手「当たり前に子供が産める
と思っているような冷たい女性だから
夫君は私を選んでくれたんでしょうね!」


私「…はい?」


いきなり急変した彼女の態度に
ついていけないのは私だけだった


義母は用意していたかのように
ハンカチでそっと彼女の涙をぬぐう


義母「ほんとうに無神経な子だこと!
こんなんだから孫ちゃんを任せたくないのよ」


義母「この子はねぇっ
子供を作るのが難しいって
言われてるらしいわよ!
あなたと違って中身はいい子なのに
可哀そうだこと」


浮気相手「お義母さん…」


義母だけじゃなく浮気相手すらも
息子だけを欲しがる理由がわかった


義母は夫の血を引いた男の子が欲しい


浮気相手は子どもが産めないかもしれない
だから私の息子を代わりに育てたい


私の心は義母のように同情するはずがなかった


私「あなたの事情をなぜ
今日初めて会ったばかりの
私が知ってると思うんです?
そして、なんで理解しないと
いけないんですか?」


浮気相手「っな…!
子どもを産んだからって偉そうにする人に
何も言われたくありません!」


私「そうですね
あなたも私を知りませんから
そう思うかもしれません
私だって夫の浮気相手と知らなかったら
あなたの話を親身に聞いて同情して
励ましてたかもしれません。
でも、だからって息子を
代わりにしないでください。
子ども、欲しくて愛したいんですよね?
どんな経緯はわかりませんが
あなたは息子から父親を奪ったんですよ」


浮気相手「奪ってなんか…!
私が母親になればいいだけです!」


義母「そうよ、何回も言ってるのに理解力のない子ね!」


私「なにを言われようと
私はあの子の母親です
確かに働いてるから
一緒に居られないかもしれない
いつも急いでるかもしれない
寂しい思いをさせてるかもしれない
だけど親として息子を幸せに
成長させたい思いは誰にも負けません」


浮気相手「だからっ…産んだからでしょ!
そんな目で私をみないでよ!」


私「夫は?」

浮気相手「え?」


私「息子がいなくてもあなたと
一緒に結婚したいんでしょう?
息子抜きであなたと未来の話
すればいいじゃないですか?」

浮気相手「夫君は…私が子供産めないから
でも、産めなくてもいいって言ってて」


きっとちがう

離婚しても息子の親権をとれさえすれば

私が育児放棄したやら病気で
亡くなったやらなんとでも言える

夫はなによりも世間体を確保しようとしてるんだ

私「はあ…夫に都合よい女なんですね
私もですけど多分あなたも
そうだったんじゃないですか?
お義母さんも人の不妊をそんな風に
話してデリカシー持っていないんですね」



義母が何かを言い出す前に
私はスマホを取り出す
会話はすべて録音できている


私「慰謝料、請求します
証拠があるから言い逃れ出来ませんよ
離婚後の再婚はどうぞ
ご自由になさってください
この家からすぐに出て行ってもらいます」


続く

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