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本編

もし何かあったら逃げられるように
玄関のカギは開けたままにしていた
ぺたぺたと廊下を歩く音
私(夫…じゃない…?)
私の後ろにあるドアを躊躇なく開き
見たこともない
若い女性が入ってきた
浮気相手「あ、お義母さんこんにちわ
来てたんですか?」
義母を『お義母さん』と呼ぶ
彼女の正体は夫の浮気相手だと察する
浮気相手は視線を義母から
私にうつし、ぎょっとした
浮気相手「え?この人は?
もしかして夫君の奥さんですか?」
私の家に入ってきて
何を言ってるのだろう
私「そうですけど、あなたは?
なんで勝手に入ってきてるんですか?」
浮気相手「え、だって夫君から
合鍵貰ってますし
奥さんとは別居してるって
聞いたんですけど帰ってきたんですね」
私「別居って…つい最近の事です!
それ、前から言ってたんですか?」
浮気相手「えーっと…どうだったかなぁ」
右手にスーパーの袋を持っている
彼女はテーブルにどすんと置いた
義母「あらあお買い物ありがとねぇ」
浮気相手「いえ全然大丈夫です~
夫君が美味しいごはん食べたいって
言ってたんで作ろうと思って!
あーお義母さん教えてください」
義母「もちろんいいわよ」
私を横目に勝手に冷蔵庫に自分が
買ってきた食材を詰めていく
私「いや、やめて!
ここ、私の家ですよ⁉
なに勝手な事ばかりしてるんですか⁉」
私「夫がなにを言ったか知りませんけど
まだ離婚してない夫婦の家に
ずかずかと上がり込むのやめて下さい!」
浮気相手「えっ…でも
離婚するんですよね?
じゃあここしばらくは、その後
結婚した私が住むことになるんですし
いいんじゃないですか?」
私「それがどうして
あなたがここに
住む理由になるんですか?
ここ、私名義なんですが」
浮気相手「えっ夫君じゃないんですか~
残念~
便利な場所だしいいなって思ってたのに」
義母「大丈夫よ~すぐに私の家を
リフォームして暮らせますから」
きゃっきゃとフォローする義母
浮気相手「そうですね~」
私(気持ち悪い…!)
浮気したことをちっとも悪いと
思っていない
私「あの…とにかく
今は出て行ってもらいます
お義母さんもです!
これ以上居座るようなら警察呼びますよ」
義母は警察という言葉に少しだけ怯む
義母「べ、別に来たら来たで
あなたの虐〇タイ疑惑を訴えるだけよ」
私「あなたもですから
それに夫と浮気したこと認めるんですよね
私が離婚した後、
結婚するつもりなんですよね?」
ポケットの上からボイレコを
起動させたままスマホに触れる
これで認められたら儲けものだ
少なくとも義母の自白は録音できた
浮気相手「私、別に浮気してません
夫君のこと愛してるから本気です
あなたが離婚するのは
仕方ないじゃないですか?
夫君と愛し合ってないんですから
私は夫君を愛してるから
全部受け止めるつもりですけど?」
続く
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