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本編

義母「なんですって?」
眉間にしわを寄せる義母に反して
母はにっこりとした表情を浮かべる
母「あら失礼しました
聞いていて思ったんですが
子供の『お世話』?
『母乳』が終わったから?
孫にいい『教育』でしたっけ?
あなた達は私の娘が孫と過ごした時間を
なんだと思ってるんですか?」
笑顔なのにピリピリとした雰囲気を
醸し出す母に、私と父は背筋を伸ばした
私(…こんなに怒ってるお母さん
見るの久しぶりなんだけど…)
我が家では父よりも母が強い
笑顔で恐怖を感じさせる
母には誰も逆らえないのだ
父と目を合わせお互いに頷き合う
私(お母さんにこの場は任せよう)
夫「いや…俺はそんなつもりはなくて
サキが育児してくれたのも
ちゃんと知ってますし
俺だって育ててますよ⁉」
母「そうね、すごいわねぇ
夫君は働いてるものねぇ」
夫「でしょう⁉
手伝ってる俺は育メンなほうですし
それに赤ちゃんの頃から
1人で歩けるようになるまで
誰がお世話しても同じと思うんですよね」
うんうんと頷く義母
自分の息子の『育児論』に共感してるのか
夫「だからこれからが
大事じゃないですか?
社会で活躍できるための地盤を
俺らで作っていくつもりですから
サキはなんでも甘やかしちゃうところが
あるからそこも不安だったんですよ」
母「私は愛情が一番だと思ってるけど
…だからサキはもう用無しってことね?」
夫「あー…まあそう捉えられても仕方ないですけど本人が離婚したいそうですしw」
母「私も離婚したらいいと思ってるの
自分のしたことを反省もせず
育児の辛さも大変さもわからない
育メン気取りの夫君と生活するのは地獄すぎるもの」
夫「え?」
母「これからが大事ってなにかしら?
今孫ちゃんが健康で活発なのは
娘が必死に産んで育てた結果でしょう?
育児を『手伝う』感覚のあなたにはわからない?」
夫「いや、その…俺は」
母の圧と正論に夫は圧倒されている
空気が変わったことに義母も気づいた
義母「ちょっと…!私の息子に随分な言い分ですこと…!」
母「俺は?なあに?
夫君、答えてくれる?」
母は義母を無視し、夫から視線をそらさない
夫「えっと…」
義母「しつこわね!あなたの娘さんの
出来が悪いからあとの子育ては
私と息子でやるって言っているんです!
ちゃんと新しいママも用意しているし
サキさんも子育てしなくてよくなる
一体何が不満なんですか⁉」
自分をかばう汗ばむ義母を見て
夫は少しほっと息を吐く
でもそれよりも深くて大きいため息を
母がわざとらしくする
母「はあああああ…
これが『高度な教育』の結果ですか」
母「がっかりです
いい大人が人の目を見て話せない
自分の意見をつつかれたら反論できない
情けないですね」
義母の顔色が見たこともないような
憤怒であふれているのが分かった
母は父の近くのベビーサークルで
遊んでいた息子を抱き上げて見せる
母「お帰り下さい
孫にあなた達から教わることは
なにひとつないと、今わかりましたから」
続く
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