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本編

13

私「あの…?
今なんておっしゃいましたか?」


私の家の客間でふんぞり返る義母は
あっけにとられる私と両親をおいて話を続ける


義母「聞こえなかったの?
あなたせっかく結婚を許してあげたのに
息子を見下すようなことをしたでしょう
離婚したいなら勝手に
出て行けばいいものを…」


私(どっちが最初に私と息子を
裏切ったとかまったく思わないのね)


私「確かに離婚を望んでますし
その後、夫が誰と再婚されようが
私にはどうでもいいことです
だけど、私の息子を渡せって
どういうことですか?」


夫「単純に俺が親権をもらうってことだろ」


私「は…?そんなことさせるわけないでしょ!」


夫「なんでだよ
俺は親だし、ちゃんと息子を育ててる
給料も俺の方がいいんだから
立派な権利があるだろう」

ろくに子育てにも関わらず
浮気しておいて何が権利だ


母「あらあら…
孫ちゃんを夫君は育てるつもりなの?」


夫「ええ、彼女と一緒に」


夫「あの後、帰ってみたら
母さんが結構彼女を気に入ったんですよ
彼女も母さんと馬が合うみたいだし」

私「だからって見ず知らずのバカ女に
私の息子を渡すわけないでしょう!」

意味の分からない提案に頭がぐるぐるする


なぜシンプルに謝ることができないの?


夫「お前とは違って
気遣いや人を立てる女て言うの?
そういうのが彼女にはあるんだって」


母「夫君、それは…」


義母「お母様?
私といたしましてもねぇ
孫に男の子を生んでくれたことだけは
サキさんに感謝しておりますの
でも~まあ、なんといいますか
サキさんの教育方針には
理解しかねるところがあるんですよ」


母「…といいますと?」

ピクリと母の眉が動いたのを
私は見逃さなかった


義母「長年サキさんを育てていた
お母様ならお分かりになると思いますが
彼女は、ほら…頑固でしょう?
義母である私の言うことも
ききやしないんですよ
私は息子たちにはいい物を
与えて環境を整えてきたんです
だからこんな立派に成長しましたしねぇ
私は孫ちゃんのレベルに合わせた
高度な教育を与えたいんですの」


母「高度な教育ですか」


義母「そう!せっかく
頭の良い息子の血を継いでるんです
それなのにサキさんったら
これはダメ、あれはダメばーっかり!
このままだと孫ちゃんの将来によくありません!
だからすべて私にお任せくださいな」


夫「母さんに任しとけば安心だろ
彼女は一緒にお世話するって言ってるし」

夫「ほらもう母乳も飲んでないんだろ?
親離れさせるのにちょうどいい
1年もすればお前じゃなくて
新しい『ママ』を覚えるはずだからさ」


義母「ふふっそうよね~
早く離婚して再婚しないと
孫ちゃんの部屋は私の家にしますからね」


私「勝手に決めないでください!」


2人の笑い声に私がうなると
母がおっとり手をあげ話す


母「あのーいらないのはママじゃなくて
『パパ』の夫君なんじゃないですかね?」


続く

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