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本編

夫「なっ…
あの車は俺のお気に入りだったんだぞ⁉
なにしたかわかってんのか…⁉」
私「文句あるならお義母さんに言えば?
財産分与で車は私名義ですって
言ったら物凄い悪口言われたけど…
『私達から貰った金で息子をそそのかして
資産でも手に入れたつもり⁉
最〇低な女ね⁉
さっさと売ってお金返して頂戴!』
って言うから仕方ないでしょ」
電話から声にならない声をあげる夫
悔しがってる姿が目に浮かぶようだった
金や物にしか執着しない夫に
対する私の復讐は
夫が大事にしていたあの車を売ること
乗れればOKと思う私には車の良さなんて
わからないが買う時も買った後も
夫は嬉しそうにしていたから
勿論、姑に車の話をしたのはわざとだ
大事なものを無くした少しは苦しみを
味わえばいいと思ったから
そもそも大事な話し合いにも来ず
確認する時もだらしない態度で話を聞く
私「大事な書類に簡単に判子を
押す方が間違ってるのよ」
なによりも自分に落ち度があるのが
わかっていないところは
ある意味尊敬する
私「あと、娘とは今後一切会わせない
親権も私にありますから
今更父親面なんてしないでね」
夫「…え」
夫「離婚しても俺は父親だろうが…!
勝手なこと言うなよ…!」
私「いや、だから決めたんだって
本当に理解できないのね。もう無理なの
それに今まで…一言もミキの話なんて
あなたからしなかったじゃない…
そんなあなたはミキの父親じゃない
もし今後、私達の前を
うろつくようなことがあれば
法的な処置をとりますから」
夫「お、俺が金を出してやった子供だぞ…
そ、そうだミキには俺の老後を見る義務も
あるんだからな…!」
私「そんなこと絶対させない!
大体まだミキは3歳なのよ…?
なんでそんなことばかり言えるの…⁉
子供に呪いをかけるようなことをしないで
あなたに出来るのはミキに迷惑を
かけない人生を送ることしかないよ」
夫は最後まで態度を変えなかった
見下していた私に言い負かされて
ばかりなのが嫌になったのか
大きな悪態と一緒に電話を切られた
そして、今のところ
夫から養育費の振り込みは続いている
浮気の慰謝料はなぜか一括で
大金が振り込まれていた
夫にはお金がないから
車の話を責め立てて
義両親に出してもらったのかもしれない
浮気した女上司と一緒に働く環境は
さぞ居心地が悪いだろう
女上司の配偶者からも
慰謝料請求されてるといいな…と
私はほくそ笑む
家事を全て私に押し付け
まるで王様のように過ごしていた夫
それでも浮気が発覚するまで
離婚に踏み切れなかった理由は
もちろん娘のミキのことだ
『父親』を奪っていいのか
私1人で養っていけるのか?
シングルマザーは簡単なことじゃない
パートや在宅勤務で家計を支えながらも
『もし』なにかあったら…と思うと
離婚しようとは思えなかった
今回の話がきっかけで
私と娘の人生に
『夫』と『パパ』はいらない
そう確信させてくれた
もしスマホを見つけていなかったら
車で浮気してるところを見てなかったら
今もあの生活が
続いてると思うとぞっとする
娘を育てて守っていく
これはきっと私の人生で一番大事なこと
助けてくれた姉や、弁護士さん
再就職を受け入れてくれた
前の職場には感謝しかない
夫の言うとおり、私はちっぽけな存在だ
周りの人の支えでなんとか生きている
今のところ…とも言えるけど…
でも、それでいいと思う
大好きな娘を守るために全力で生きてる
今日を積み重ねることが
幸せだと思うから
終
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