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本編
2

『コウちゃんの鞄にパンフレット入れたよ。
 ちゃんとケーキ予約しといてね♡』

 私(コウちゃん…クリスマスケーキ…)

見たことのないスマホと明らかに女を連想させるLINE通知

一瞬頭が真っ白になった

夫「おい!ハルカ!新しいスウェットどこだよ」

私「あっ…ちょっと待ってね!」

夫の声で我に返り鞄とスマホを元に戻す

夫「風呂から出たら着る服くらい置いといてくれ」

私「うん…ごめん」

私(用意してたよ… でもミキが吐いちゃったときに汚れちゃったの)

こんなことを言うと更に怒られるだけだから、私は黙って夫のスウェットを出す

私(あれ…私、今何やってるんだろう…)

帰ってきて子供の心配もせず自分の事ばかり

怪しいスマホを発見したのに、いつものように夫に言われるまま動いている…

私(まだ浮気と決まったわけじゃないでも…でも…)

女のカンとでもいうのだろうか

胸がずっとざわざわする

娘を保育園にいれた去年の春から…夫の残業は確かに多くなった

元々私は正社員で働いていたが、育休取得中に夫の転勤が決まりあえなく退職…

2歳になった娘を保育園に4月入園させ、子供のペースに合わせてパートを始めていた

正社員の時よりも給料はぐっと下がる
でも、娘の成長ペースに合わせて仕事をしていけばいい

というか、そうせざるを得ない状況だった

それは3歳になった今でも変わらない
でも…夫はそうは考えていなかった

夫『なんで正社員の仕事探さないの?いくらでもあるじゃん…』

私『まだミキは小さいから…それに保育園のお迎え時間に合う正社員の求人なんて、このあたりにはないのよ』

保育園に入れて見つかった仕事は早い時間に帰れるパートの仕事

扶養内ギリギリで働くつもりだった
だけど…

夫『そんなのただのヘリクツだろ!今まで育休で金貰えてたからいいけど、お前これから俺に寄生して生きてくの?』

私『寄生って…!そんなつもりはないけど!私だってミキの育児も…家事も全部やってるのよ』

夫『子供産んだからあたりまえだろ正社員の仕事をちゃんと探せ!』

私(…あなたの転勤についてきたから私は退職したのに…なんで?)

娘が体調を壊すたびにパートを休まないといけない私に、正社員の仕事なんて見つからない
夫に代わって休んでもらうなんて、そもそも無理な話だ

夫『生活を支えてる俺が休めるわけないじゃんなんのためのパートなの?』
とただただ言われるだけ…

私『私だってちゃんと働いてる!』

夫『パートごときの給料で?俺がいなかったら生活出来てないだろうが。そんな簡単なことわかんない?』

夫は私を見下している
私の給料も家計の支えになってることは間違いないのに…

私の用意したご飯をそばに置いて、夫はビールとお菓子をつまみ始めた

夫「あーっ働いたあとは美味い!今日も俺に感謝しろよなぁ~!」



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