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本編

6

お風呂のドアを勢いよくあけた夫
その手には子どもはいなかった

私「えっ…なに…⁉」

夫「イヤ泣いてるじゃん!
声聞こえないの??」

声に悪気はまったくなくて
むしろ私の方がおかしいんだけど?
と首をかしげるところにムカッとくる

私「聞こえてたけど…
泣いてるなら抱っこしてくれないかな」

とりあえずタオルをとって
急いで私は身体を拭いて着替える

私「見ててって言ったよね?」

夫「見てたよー!だから
泣き出したから呼びに来たんじゃん
ほら早く早くっ!」

泣いてる子どもの元も行かず
ただ風呂場の洗面所で立って私をせかす

私「だからっ…!
なんで抱っこしに行ってくれないの⁉」

髪を乾かす時間はない
私はタオルで髪をくるっと巻いて
寝てる子どもの部屋に向かった

子どもは顔を真っ赤にして
声が枯れるんじゃないかと
思うくらい泣いている

私「ああっごめん…
ミルクかな…あ、オムツか…」

わたわたとオムツを変えて
急いで手を洗って抱っこする

泣き止むころにはもう授乳時間で
いつの間にか1時間経っていた

私「やっと寝た…」

びしょびしょだった髪はぱさぱさになって
変な方向に癖がついてる
私(乾かさないと…)

部屋から出るとお風呂に入ったらしい
夫はまだ育児書を読んでる

その姿にイライラした

私「ねえ、なんで抱っこ
してくれなかったの??

オムツも変えてなかったじゃん…」

夫「あ、寝た?
おつかれさま~

だって育児書にはママのぬくもりが
大事って書いてあったし

俺が抱っこするよりも落ち着くじゃん?

それに~オムツの替え方は
まだ勉強してないから!

下手に手出さない方がいいかなって」

私「なにそれ…育児書なんて
どうでもいいでしょ…

泣いてるんだからさ…
なにかしてあげようって
抱っこしてあげようってならない⁉

オムツの替え方だって育児書見ながら
やればできるんじゃないの⁉

私だってまだまだ下手だよ!
慣れてないよ!」

せっかく1日我慢していたのに
もう抑えきれなくなる

夫「だからじゃん?
シオリが上手くなったらコツ教えてよ!

その方が効率いいし、パパより
手際の悪いママって恥ずかしいでしょw

俺はねぇ、シオリに母親の自覚と
子どもにちゃんとシオリが
『ママ』って認識させるため
手伝ってあげてるんだよ?

どうせパパの方が好きになるんだから

シオリは今のうちに育児
がんばらないとね!」


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