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本編
11


私「センサーって…
そんなの言い訳じゃん…っ

辛い時くらい助けてよ」

あまりの言い草に
なぜか涙が出てきてしまう

育児=楽と思われてるみたいで
子どもを生かすために必死なのに
『母親の本能』だからの一言で
片づけられたくはなかった

夫「お、おい、泣くなよ~
も~仕方ないな~!」

そういって子どもを抱っこして
別の部屋に行ってしまった

夫「はいはい
ママは眠いみたいだから~
パパとあそぼっか~」

私(何その言い方…)

ムカつきよりも睡魔が勝って
気づいた時には30分も過ぎていた

私(もうすぐ授乳時間だし起きないと
ううん…昼間も1回くらいミルクで
お願いしてもいいかも…)

呼ばれるまで待ってても…
そんなことをぼんやり考えていた

私「…なんか、静かじゃない…?」

まさかとは思ったけど
部屋の中に夫と子どもの姿がない

私「えっ…!どこ行ったの⁉」

まだ生後2カ月になる前
健診には行ったけども
お出かけはまだしたことがない…
予防接種だってこれからだ

急いで夫に電話する

私「も、もしもし!?
今どこにいるの?」

夫「え?今車で
実家だけど~?

父さん母さん達に
会わせようと思ってさ~

ほら母さん看護師だし?

シオリも俺らいない方が
しっかり寝れるだろ?」

私「お義母さんち!?
一言言ってくれたらいいのに
なんで勝手に行くの…⁉」

夫「別に俺んちなんだから
いいだろ~じゃ、もうすぐ着くから」

私「あ、ちょっと待って…!」

まだ予防接種も受けてないのに…
何かあったらどうするの?
電話をかけてもつながらない

お義母さんが病院勤めだから
感染症のリスクを気にしていたし
さらに私が落ち着いてからで
いいよと義両親もいってくれてたのに

できるだけ早く帰ってきてと
夫にメッセージを送って
ソファに座り込んだ

私(せっかくの1人時間なのに
全然休まらない…)

ソファの下に置きっぱなしの
夫の分厚い育児本に足が当たる

ぐちぐちお世話してるときに
うるさい夫が嫌でそういえば自分では
一度も見たことがない

私「イライラを収める方法も
書いてあるのかな…」

そう思って本をあけると
中から出てきたのは
ピンクや黒、紫のカード

私「キャ…バ〇ラ?
まひろ…?」


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