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本編

15

義父「トモカさん…?えっ…これは…」

目の前に広がっていたのは空き巣が
入ったかのように荷物が散乱された部屋

引き出しは全部あけられていて
こまごました雑貨や本は床に散らばっている

義母「どうしたの…?えっなあにこれ!」
出て行く時には、こんなんじゃなかったはず
この間にこの部屋に入れる人物は1人しかいない

私「夫…ですね…」

私の言葉にはっと息をつぐむ義両親
こんなことをして何がしたいのか

義母「片付けましょう。ごめんなさい…」

私「…はい」

私(嫌がらせのつもり…⁉
なんでこんなことばっかりするのよ…!)

警察を呼んだ方がいいかもしれないという

義父の提案に私は首を振った
夫だということが分かり切っていたから

念のため片付ける前に3人で

いろいろな場所の写真を撮って証拠にすることに

義母「私は物をまとめていくから…
もう自分の物だけ分けなさい
このままトモカさんを実家に送りに行くわ
御両親にお詫びをさせてちょうだい」

迷ったが1人じゃどうしようもないので
義母の提案を受け入れることに

私が選別した後の夫の物は義父が汚れたまま
ゴミ袋に投げ入れていく

点滴の効果があるのかまだまだ動ける自分に安心した

私(お義母さん達が悪いんじゃないのにな…
あれ…通帳ケースが軽いような…)

すでにほとんどの物を片付けていて
私の荷物もまとまりかけていた
嫌な予感がして通帳ケースを開けてみると何も入ってない

私「通帳がない…!」

荷物をもう一度あさってみるが、私の通帳だけが一つも見つからない

私「うそっ…!」

夫は本当に空き巣だった
一緒に入れてあった判子もなくなってる
私名義の通帳には結婚前にずっと貯めていたお金と
亡くなった祖母からもらった遺産がある
義両親も一緒に探してくれたが見つかるわけもない

義父「すぐに銀行に電話を…!
あ…正月だから空いてないのか…⁉
とにかく息子に電話してみるから!」

今日これだけ感情が煮えたぎるのは何回目だろう
私はスマホのアプリをいくつか操作して一呼吸息を吐く

義父「息子か⁉トモカさんの通帳を返しなさい!
お前のやったことはわかってるんだぞ!」

夫「あ~父さんw?なんだよわざわざ家に来てんの?
もう俺子どもじゃないんだからやめてくれよ~」

夫の言葉は私が思っていた通りだった

夫「別にトモカのじゃないだろ?
俺とトモカは夫婦なんだから共有財産を使っても問題ないじゃん
トモカと結婚してマジでラッキーだったわw
子供は想定外だったけど大丈夫!ちゃんと円満離婚するからさ」

怒る義父の腕に手をやり私は静かに首を振った

私「もういいんです
あの通帳なら夫にあげますから」


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