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本編

私「えっ…そうだったの?
それなら言ってくれればよかったのに」
夫「え?なんで寝てたのにそんなこと言うの?
別に俺の事待ってなかったんでしょ?」
私「確かに寝ちゃってたけど…
なかなか帰ってこないから
いつもは19時くらいに帰ってくるのに
昨日は21時にも帰ってきてなかったよね?残業もしてたの?」
夫「そうだよ!それなのに帰ってきて
寝てるんだから文句言わないでくれ
起こさないように気を使ったんだからさ」
私「あ、ごめんね」
私(せっかくの夫の気遣いを無駄にしちゃうとこだった…)
私「でも明日から毎日そうするの?
正直助かるけど、別に総菜を買って帰ってくるくらいなら
頑張ってできるよ。ほら、ネットスーパーも出前もあるし」
夫「えーでもそれって冷めてるだろ?
俺、1日働いた後は温かいご飯が食べたいんだよ
1人で食べてくるから大丈夫。トモカも匂いとかきついんだろ?」
私「あ、うん…ありがとう」
悪阻の私を気遣ってくれる素振りに
多少の違和感を覚えながらも私は頷くだけだった
私(この態度って子供生まれても続くのかな…
自分で作って食べるって発想ないの?)
今は休んでるし、私は料理は好きだし
2人だけの時間は今だけだし
いろんな理由を自分に言い聞かせた
そして翌日から夫はバラバラの時間に帰宅するようになった
夫「残業なんだし何時に終わるか、わかんないから仕方ないだろ
お前は寝てていいからさ!」
今まではたまにしかなかったのに、私の悪阻が酷くなってから残業が多すぎる気がする
だけど私に問い詰めるだけの気力も体力もなく
ただただ時間が過ぎていった
家で横になっている時間をできるだけ求職サイトや
子育てや出産の情報について集める
夫に声をかけても『あ、そう』の一言だけ
私「病院とかも決めないといけないのに
ちょっとは一緒に考えてほしい」
夫「んだよそれ。俺はわかんねーからさ
あ、そうだ母さんに聞けば?
俺を産んだ病院なら安心だろ!俺言っとくからさ!」
私「えっ?お義母さんの病院⁉
いいところかもしれないけど、そこすっごく遠いんじゃない?」
夫の実家は同じ県内とはいえ
私たちの住んでいる場所からかなり遠い
そんなところまで妊婦検診やら出産後に通うのは大変だ
私「それにあなたを産んだって言っても
何十年も前でしょ…?設備とかも変わってるかもしれないし
もっと口コミとか中身をみようかなって」
俺「せっかく言ったのになんだよ
それなら最初から聞かずに、全部自分で決めればいいだろう!」
そう吐き捨てると夫は寝室にこもってスマホをいじり始める
私「あっ…ごめんなさい」
口をついてでる謝罪の言葉
これで何度目だろう
謝るような会話じゃないときも
夫に謝っている気がする
私(夫と私ってこんな関係だったけ?
私が疲れてるだけなのかな…変なの)
翌日、スマホがけたたましくなる
この着信音は1人だけ
私「もしもし…お義母さんですか?」
義母「ああトモカさん
あなたこっちで里帰り出産するんですって?」
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