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本編

10

浮気相手「だから被害者ぶるの
やめてもらっていいですか?

むしろ私が謝ってもらわないと
困るんですけど…」

涙と気持ちが引っ込んで
冷たい雪でも降ってきたのかと思った

私「…はい?

私がとったってどういうことですか?」

夫と結婚しているのは
ほかでもないこの私だ

浮気相手「もともと私と夫君は
お付き合いしていました

だけど私と彼が仕事の入れ違いで
ちょっと距離をとっている間に

トモカさん
あなたが横入りしたんですよ?

夫君の弱みとやさしさに付け込んで…
本当に卑怯ですね」

テーブルに乗せている拳を強く握る
浮気相手からの汚いようなものを
見るような目つきが、より私を混乱させる

私(卑怯…?えっ何が…?
元カノってそんなの誰にでもいても
おかしくないし…第一そんなこと
聞いたことないのに…?)

夫「エリナ無理しなくていいから
俺のためにありがとな」

浮気相手の名前はエリナというらしい

浮気相手「ううん、夫君
私も前から言いたかったから…」

2人だけの世界を作り上げる夫たちの
空気を義父が咳払いでやぶった

父「エリナさん…でしたかな?
きみ、失礼だとは思わないのかね?

自分の息子ながら
私は恥ずかしくて仕方がない

息子がしでかしたことは
許されることではない…

法律上婚姻関係にあるのは
あなたじゃなくてトモカさんなんだ」

浮気相手は義両親の存在を
思い出したかのように明るい笑顔を見せた

浮気相手「お義父さん。そうですね…
でも、そこは…」

夫「まあまあまずは挨拶しなよ
エリナ、親父達と会うの初めてだろ?」

浮気相手「あ、そうだね。忘れてた~!
ご挨拶が遅れて申し訳ありません
私○○エリナと申します」

私(ん…なんか言いかけた…?)

私「ねえ」

聞き直そうとしたが夫の心無い言葉が
私の言葉に上乗せしてきた

夫「エリナはさー
トモカと違っていい大学出てるんだよ

だから仕事も安定してて
子供産んでも全然ラクショーなんだ」

義母「でも、あんたが結婚したのは
トモカさんでしょ?」

夫「だから離婚しようって思ってんだよ
これは母さんの為でもあんだぞ
俺ら息子夫婦の稼ぎが多い方が
母さんも安心だろ?」

浮気相手「お義母さん
私ちゃんと考えていますから
今度は安心してください

トモカさんは確か飲食…
サービス業ですよね?
身体が資本の職業で
妊娠って…まず無計画すぎません?
浅はかっていうか…
私なら夫になる人の負担に
ならないように生きようとしますよ」

夫「悪阻もないし、いい嫁さんだろ?
母さんもエリナとならうまくやれるって」

義母「そりゃ…そうかもしれないけど
トモカさんのお腹の子は
どうするつもりなの?
どっちもあんたの子供でしょう」

夫「トモカの子ども?

ああ大丈夫だろ
だって生まれてこないだろうし」



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