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本編

9

義母「…⁉」

義父「にん…しん?」

夫「そうだ!
彼女は俺の子どもを妊娠してるんだ
トモカとは離婚して
彼女と結婚するつもりだよ」

なにを言ってるのか理解が出来なかった

私(妊娠…?え…なんで?
だって今おなかには
夫の子がいるんだよ…?)

浮気してることは確信していたが
妊娠までさせるなんて…

意識が飛びそうになったのを
引き留めたのは義父の怒鳴り声だった

義父「お前…!
今すぐトモカさんに謝れ!!」

とびかかろうとする義父を抑える義母

義母「お、お父さん!」

夫は浮気相手の前に立ち
守るような態勢をとった

夫「やめろよ!
彼女が怖がってるだろ!」

まるでヒーロー気取り

義実家に帰ってきた夫はきっと
私は土下座なりなんなりして
まずは深い謝罪をすると思っていた

なのに今日は予想を
裏切られることばかり起こる

私(あー厄年だっけ…?
厄払いってしたほうがよかったのかな)

そんなどうでもよいことが脳裏に浮かぶ

廊下で硬直状態の4人に当事者なのに
一番冷静でいる私は声をかけた

私「あの…話が長くなりそうなんで

座って話しませんか?」

義父「トモカさん…」

義母「そ、そうね
とりあえず上がりなさい」

ごそごそと家に上がってくる夫と浮気相手

実家だからか夫はずかすかと
リビングに入ってきて
浮気相手と2人テーブルの椅子に座る

夫「はーっ!
お前のせいで正月丸つぶれだわ

俺が気遣ってやったのに
なんでわざわざ俺の実家来てんの?
空気読めよなほんとに…」

浮気相手「そんな言い方しないの
夫くんがすみません」

浮気相手が本当の妻のような
振る舞いにも寒気がしたが

それよりもコートを脱いだ浮気相手の
お腹が少し膨らんでいて
私よりも早く妊娠してる事実が
鋭い刃のように突き刺してきた

私「本当に…妊娠してるんですね
今、何ヶ月ですか?」

浮気相手「ああ、7ヶ月目です
まだそこまでお腹出てないんですけどね」

私「そう…ですか」

席に着いた義父と義母が
まじまじと浮気相手を見つめる

きっと私と同じ気持ちなんだろう

私(なんでこの女はこんなにも
図々しくこの場で居座っていられるのか)

夫「大丈夫か?
寒いなら毛布もってくるけど」

浮気相手「大丈夫、ありがとうね」

私(この女には普通に優しいんだ)
こんなふうに夫に気遣ってもらったのは
いつが最後だったかわからない

私「図々しい…気持ち悪い…
アンタたちは最〇よ…!」

気持ちと一緒に涙が
こぼれ落ちそうになったその時
浮気相手が笑顔を浮かべた

浮気相手「誤解があるみたいですね…

勘違いしないでもらえますか?

先に夫くんを奪ったのは
私じゃなくて
トモカさん
あなたですよ?」


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