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本編

私「嫌な奴って…!そんな言い方してないじゃない」
夫「いやしてるじゃん
母さんにとっても初孫だから
世話してくれるっていう善意を断るんだからさ」
私「そうかもしれないけど
お義母さん私にご飯作れって言ってきたのよ?
子供だけ可愛がって家事を私にやらせる気しかないじゃないの」
産後は一ヶ月安静にと言われてるのを、夫にも伝えたはずだ
夫「トモカの手料理を食べたいだけだろ?
プロなんだからちゃちゃっと作れるし
それくらいいじゃんかわかってねえなあ、もう」
私(出産後だと今と状態が違うのに、なんで私が責められるの?)
むしゃくしゃしたように頭をかきながら
夫は手をひらひらさせる
夫「とにかくさー俺は年末実家で過ごすから
トモカは家でゆっくりしてなよ。あ、実家にでも帰ればw?」
私(動くのも気持ち悪いって言ってるのに
隣で支えてくれる気はないんだ)
2人で過ごす最後の年越しだ
そのころには少しは悪阻も収まって
楽しく過ごせればと思っていたのに夫はそうじゃなかった
年末、夫は1人で荷物を持って義実家へ
家を出る時、私はまだ寝ころんでいた
それでも吐くペースは少なくなり
少しずつ体調を取り戻している気がした
それでも実家に帰る気力もわかず寝正月を過ごしていると
けたたましい義母の着信音が鳴る
義母「あけましておめでとう
ねえ、あなた正月もこっちに顔を出さないつもり?
いくら悪阻が酷くても年始の挨拶くらいするべきだと思わないの?」
私「すみません。それじゃあ後で挨拶に伺いますね」
私(夫が帰っているから、何も言われないと思ってたのに)
確かに体調もマシにはなってきたし
挨拶くらいは頑張っていくべきかもと自分に言い聞かせた
私(あれー…夫にLINEしても全然既読にならない…なんで?)
行く前にお義母さんの好きなお菓子を夫も買っているか聞こうとしたが
返事がないのでお菓子とデパ地下でケーキを買って義実家のチャイムを押す
私「お義父さん、お久しぶりです
あけましておめでとうございます」
義父「いらっしゃい、トモカさん」
出迎えてくれた義父は義母とは違いとても感じの良い人だ
私がお土産を渡すとわざわざよかったのにと申し訳なさそうにしてくれる
私「お義父さんの好きな果物のタルトも
買ってきたんで召し上がってください」
談笑しながらリビングに入ると、義母がしびれを切らした様子で私を待っていた
義母「もうっ遅いわよ!
今年おせちの準備もして待ってたんですからね⁉
それなのに年末から息子と一緒にあなたの実家に帰省することないじゃない
大体あなた夫を差し置いて先に入ってきたの⁉礼儀知らずねぇ」
私「えっ?」
義父「まあまあ母さん。車止めにいってるんだろ
トモカさんは妊娠中なんだし、体冷やしちゃいけないから」
義母「それはわかってますけどっ」
ぷんぷん怒る義母を義父が宥める
義父の前では義母も少しは大人しい
だけど、おかしい
ここになんで夫がいないのか
私(私の実家に帰ってるってどういうこと…⁉)
私「あの…夫は年末から、こちらに帰省してるんですよね?」
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